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2007.02.16

「たいへん難しい事案なので慎重な判断が必要」

続いて、「和解の意向について、お聞かせ願いたい」ということだったので、

私は、「和解する気は、まったくございません」とキッパリ。

相手方は、「内容によっては応じる可能性はあります」とのこと。

何度も書いているように(控訴の理由【大義編】)、私が控訴した目的は、高裁レベルで評価損を認容する判決を得て、願わくば損保の実務に影響を与え、同種の被害にあっている人の役に立ちたいというところにあるので、密室での和解に応じることは、考えられないオプションなのである。

そうしたところ、「今後の進め方について、合議に入ります」と言って、裁判官3名が一旦退席。そんなに大層なことなのかねぇ…と、素朴な疑問。

5分近くたって、裁判官が戻ってくると、

「控訴人は和解の意向はないとおっしゃっていますが、高裁では、いちおう和解を勧めることにしておりますので、裁判所として、職権で和解勧告をさせていただきます。争点についての裁判所の合議もできておりますので、その際に裁判所の考えをご説明します。和解は受命裁判官が担当します」

ということだった。またひと手間増えてしまったけど、しかたないですね。受命裁判官は左陪席の遠藤真澄氏。3月2日に和解期日が定められたのだが、あらかじめ判決期日も定められることとなった。裁判長が言うには、

「本件は、たいへん難しい事案でして、裁判所としては、慎重な判断が必要だと考えています。通常よりもお時間をください。少し先になりますが、(2ヶ月先の)4月12日13時20分に判決を言い渡します」

とのこと。この発言には私もびっくり。簡裁や地裁レベルで多種多様な判断が示されているこの評価損をめぐる問題について、東京高裁が判断をするということは、やはりそれなりに重みのあることとして裁判所も捉えているのだろうか。3回も高裁で弁論を行ったのも異例のようだし…

ひょっとすると「判例タイムズ」に掲載されるかも(笑) そうなると、のちのちの人がより一層、私の事例を利用しやすくなるので、大歓迎なんだけども…

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2007.02.15

ようやく弁論終結

本日、東京高裁での第3回口頭弁論が終了。これでようやく弁論終結となった。

今回は相手方代理人も出席。ボイコット戦略?というのは穿った見方だったようだ。

まずは前回同様、提出書類の確認をしたところ、『鈑金ではなく交換修理した場合の』概算見積書(甲第22号証)について、裁判長から質問があった。

「リヤサイドメンバー交換という、肝心なところに価格が入っていないんですが…」

実は私も、これを受け取ったときに「なんで?」と思ったのだが、実際のところ、リヤサイドメンバーを交換するには、他の部品を取り外したり等の付帯作業も必要なので、この部分だけで、交換にかかる費用を明示することはできないということで、修理金額合計の差額を見てほしい旨を説明した。裁判長は、ほう、そういうものですか、という感じのリアクション。「これ以上は(立証が)難しかった、ということでいいですね?」という確認があったので、はいと答え、終了。

甲3甲22の詳細な比較表くらいつくっておいたほうがよかったかなぁ… まぁ、今さら言っても、しかたない。

裁判長はこれで弁論を打ち切ろうとしたところ、相手方の代理人弁護士が、

「前回、私は欠席したのですが、そのときに、計算式についての説明が求められていたと思うのですが」

と発言。いやな質問だなぁ… そう、前回もらった宿題のうち、ふたつ目は結局スルーしたのだが、これについての質問なのである。すぐに裁判長から、「これも難しかったということですよね?」と確認が入る。はい、裁判長のおっしゃるとおりでございます。私の勝敗ラインは1円以上の評価損を認めてもらうことにあるので、金額の立証については、もういいんです。

「ではこれで弁論終結といたします」と、裁判長。

ふぅ、やっと終わった、と思いきや…

(次回につづく)

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2007.02.13

今度こそ最後の書面提出

というわけで、第3回口頭弁論に先立ち、以下の書類を提出した。期日も近いので、相手方には直送することにした。

証拠説明書3
□甲第22号証 概算見積書(鈑金ではなく交換していた場合)
□甲第23号証 日本自動車査定協会HP 黒帯道場 写し
□甲第24号証 控訴人陳述書2

この「控訴人陳述書2」においては、

・交換よりも鈑金のほうが修理費が安価であり、鈑金を選んだのは当然だった。

・交換したとしても、中古車査定士は、修復歴があることを当然見抜けるものである。

・交換していたとしたら、評価損の金額は、さらに高額になっていた。

ということを説明している。

ちなみに相手方からは、相変わらず追加の書面の提出はない。控訴理由書に対する反論はどうなったんだろう…(呆)

さて、次回の弁論は、どうなることだろう。次回で結審することは(今度こそ)間違いないと思われるが…

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2007.02.12

交換した場合の見積書

前回の弁論において、

「甲3号証(修理明細書)で左右リヤサイドメンバーは鈑金修理を行ったとなっているのですが、もしこれを交換したならば、どのくらいの金額になるのか、可能な範囲で提出いただきたいんですね」

という宿題をもらっていた。いまひとつ趣旨がわからないなぁと思いつつも、とりあえずディーラーの担当営業にお願いをして、見積をもらった結果…  実際の修理金額は約40万円だったのが、もし鈑金でなく、交換をしていた場合、約48万円ということだった。

この差額の8万円は、偶然にも、原審で認められた評価損の金額にほぼ等しい。

なので、これをこのまま提出すると、

・交換していたならば、新品同様になるので、評価損は生じない。

・交換していたならば、追加で8万円が必要だったので、それがすなわち、評価損の金額である。

・これは原審の認容金額とほぼ等しいので、原審の判断に誤りはなく、控訴棄却。

という結論になりかねないという危惧を抱いた。まぁ、「評価損」という損害を高裁で認定してもらうのが今回の控訴の目的なので、それはそれでよいのだけれども、このロジック自体は、あまり歓迎すべきではない。

というのも、実際には、たとえ「交換」修理を実施していたにしても、修復したという事実自体によって価値の下落が見込まれるというのが、今回主張している「取引上の評価損」なのだから、この見積書を証拠として提出するにしても、補足の説明が必要な気がする。

というわけで、これに関する補足説明を、控訴人の陳述書という形で提出することにした。

(つづく)

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