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2007.04.30

多方面からの連絡

以前、高裁判決のコピーを多方面に送付したとお知らせした(以前のエントリ)が、それを受けて、判例時報社からはハガキ、判例タイムズ社からは封書、保険毎日新聞社からはファクスで、それぞれ受け取ったとの連絡をいただいた。判例時報社と判例タイムズ社は、どうやらルーチン処理らしく、型どおりのフォーマットで"mits先生"宛だったりもして、この業界の慣習をあらためて感じたのだが(お互いに「先生」と呼び合う業界には何だか違和感あるし)、保険毎日新聞社の方からは、本ブログも見ていただいたとのコメントもいただき、たいへん恐縮したしだいである。この場を借りて、御礼申し上げます。みなさん、あの評価損の本は普通の図書館には置いてないので、ぜひ買ってください(笑)

ところが、加害者や、あいおい損保からの連絡は、判決言渡以降、今に至るまで、いっさいなし。何を考えてるんだろ。まぁ、利息もつくし、いざとなれば強制執行するから、いいんだけども…

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2007.04.24

査定協会からの連絡

先週末、多方面に高裁の判決文を送付したところ、さっそく査定協会から、受け取ったとのご連絡をいただいた。査定長いわく、「たいへん参考になる内容だった。これからも、こういった事例があれば、積極的に証明をしていきたい」ということだった。

先日紹介したように、今回の高裁判決では、査定協会の証明額については、私の立証が足りなかったせいもあり、そのままの金額を採用してはもらえなかったのだが、その一方で、査定協会による査定額も「必ずしも不合理な査定ともいい難い」として、一定の証拠価値を認める玉虫色の判断であった。その意味で、査定協会にご協力をいただいた今回の証明は、ある程度の成果をあげたといっていいだろう。現在係争中の方は、ぜひ参考にしてほしいと思う。

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2007.04.23

加害者への強制執行

地裁判決の際は、わざわざ私の方から、この金額を○日までに支払わないと強制執行しますよ!という内容の通知書を作成して、被告である加害者に送った結果として、保険会社から評価損の支払を受けることができたわけなのだが、今回はそこまでするべきなのかどうか、ちょっと思案しているところなのである。

というのも、今回の東京高裁での控訴審判決にも、当然のように仮執行宣言が付与されているので、判決の確定を待つまでもなく、いつでも私は強制執行に踏み切ることができる。そうした強い立場にある以上、「何月何日までには支払うので、強制執行は勘弁してください…」と相手の方から言ってくるべきだと思うのだが、判決後10日経った現在も、そうした連絡はない。

加害者の立場になって考えてみると、あいおい損保には「円満解決」を期待して、事故後の処理はすべて任せているはずなのだが、実のところは、ある日突然、給与債権や自宅の財産を差し押さえられても文句のない立場に放置されて(※判決文の送達場所が弁護士事務所である以上、高裁判決が言い渡されたことも知らない可能性もある)、はや10日なのである。

つまり、被告である加害者は、「予期せぬ(職場や家庭への)強制執行」という、普通の生活を送り、自動車保険料もきっちり支払っている社会人としては、あまりに大きすぎるリスクを背負わされていることになる。私が言うのも何だが、たかだかおかまを掘ったぐらいで、何でそんな目に遭わなければならないんだろ?

私にしてみれば、強制執行に踏み切らないまでも、このまま放置していれば、年率5%の利息がつくことになるので、たかだか4万円余りといえども、この低金利時代の資産運用法としてはそれがベストな選択なような気もしていたりもするし…(笑)

さぁ、どうしてみますかね。

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2007.04.22

予納郵券の返却2

地裁判決のときと同様、今回の判決文の送付の際には、控訴時に納付したものの結局使われずに余った切手が同封されて戻ってきた。返却金額は7800円なり。控訴を提起したときには8850円を納付していたので、差し引き1050円を消費したことになる。…って、えっ? 差し引き1050円? 今回の判決文の私への特別送達の郵便代がちょうど1050円だったので、それ以外はすべて「交付送達」ということ?

詳しい事情はよくわからないが、安く済んでよかった。ま、この切手代も訴訟費用の一部として、その8分の7は被告側に請求することになるんだけども。

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2007.04.21

20%→30%の理由

今回の高裁判決においては、地裁判決の枠組みがそのまま継承されたと見てよいだろう。

すなわち、

■「評価損」(=「交換価値の下落」)は当然発生する。
(※先日紹介した大阪高裁の判例から見ても、この点は重要な論点になりうるのだが、今回の東京高裁判決ではその問題については特段触れられていない)

■事故により受けた損傷は「車体骨格の枢要部分」にあたる。

ということについては、原審と同じ認識である。

あとは、その損害をいくらと認定するかという「評価」の問題が残ったのだが、控訴審においては、地裁では結果的に無視された査定協会の証明書について、「算定方式について合理性を肯定する根拠は必ずしも明らかでない」としつつも、「必ずしも不合理な査定ともいい難い」として、一定の証拠価値を認めたのが大きな進歩である。

で、そうした事情などを「総合勘案」して、今回は修理費の20%ではなく30%に上方修正した、ということになり、その意味では、査定協会やディーラーにも協力してもらった私の立証活動がそれなりに評価されたと言っていいのだろう。

ちなみに、判決文で触れられている民事訴訟法第248条はこちら。

第248条 損害が生じたことが認められる場合において、損害の性質上その額を立証することが極めて困難であるときは、裁判所は、口頭弁論の全趣旨及び証拠調べの結果に基づき、相当な損害額を認定することができる。

超訳すると、「算定しようがない場合は、裁判官が鉛筆なめて決めちゃいます」ということか。

控訴にあたって査定金額の満額を要求したのは、あくまで訴訟技術上の方便に過ぎず、必ずしも本心から金額の上乗せを狙っていたわけではないのだが、実際に増額されると、やはりうれしいものですね(笑)

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2007.04.20

判例情報の共有

今回の高裁判決は、放っておいてもそのうち「判例タイムズ」とか「判例時報」に掲載される可能性もあるかと勝手に想定していたのだが、弁護士の友人に聞いてみたところ、それらしい判決が出たときには、弁護士が自ら出版社に判決を送付するという慣行があるらしい。黙っていても掲載されるのは、裁判所自身がまとめる「交民集」等だけなのかなー。

なので、私もその慣行に習って、第一審判決と控訴審判決を併せて、下記の団体に送付することにした。

・判例タイムズ社
・判例時報社
・日弁連交通事故相談センター(「赤い本」の発行主体)
・自動車保険ジャーナル社
・保険毎日新聞社
・日本自動車査定協会 東京都支所 (←お礼もかねて)

もしかすると彼らは彼らで独自の情報収集ルートを持っているのかもしれないが、私の「大義」からすると、この事例をできるだけ多くの人に知ってもらってナンボなので、送っておくことに越したことはない。ついでに、送付状には当ブログのURLも載せておいた。

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2007.04.18

勝訴!

本日、東京高裁判決の特別送達郵便を受け取ることができた。さすがにいくぶん緊張しつつ封を開けてみたところ、待ちに待ったその内容は、修理費の30%にあたる評価損を認容した、ほぼ完全な勝訴判決!

とりいそぎ判決正本をスキャンしたものをPDFでアップするので、判決文の詳細はこちらを参照いただきたい。

後日追記:いつものOCR読み取りバージョンはこちら。ちなみに毎回わざわざOCRで読み取ったものをUPしているのは、SEO対策でもあります。判決文の内容も検索エンジンで引っかかるようにしたいので。とは言え、スキャンしたもののほうが臨場感が伝わるので、元のバージョンも残しておきます。判決文そのものって、普通の生活を送っている一般市民が見る機会はあまりないでしょうし。再追記:地裁判決の原本スキャンもUPしました。

今回の控訴審判決のポイントは以下のとおり。

■原審では修理費の20%とされた評価損の金額を30%に上方修正して認容

■査定協会による査定金額は採用せず(…微妙な言い回しではあるが)

■査定手数料の請求は認めず

査定手数料の件は少し残念だが、私としては99%満足できる内容だと言って良いだろう。

詳しい解説については週末にでもアップすることにして、今日は第一審判決に続く2度目の祝杯をあげることにしよう。

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2007.04.17

おそらく唯一の評価損の専門書

241b_1私の都合で東京高裁判決をなかなか紹介できない罪滅ぼしのつもりで、1冊の文献を紹介することにしよう。

先日、保険毎日新聞社から出版されている、「裁判例、学説にみる交通事故・物的損害・評価損(格落ち)」(事故情報調査会 海道野守 著)を手に入れてみた。かねてから、この本の存在は知っていたのだが、いつも利用している東京都立図書館にも東大図書館にも収蔵されておらず、Amazonでも買えなかったので、国会図書館まで出向くのも何だかなぁと思って参照していなかったのだが、掲示板で読者の方からの紹介を受けたのを機に、思い切って直接出版元から購入したのである。

いやぁ、少し高いが(2800円+税)、本気で評価損について保険会社と争おうと思う人は、ぜひ買ってほしい。私も、もう少し早く読めばよかった。

この本には、評価損をめぐる判例の統計情報や、学説の紹介だけでなく、個別の裁判例の判決文や判決要旨もたっぷり掲載されている。ちなみに統計情報によると、評価損を争った昭和60年から平成12年の170件の判決のうち、評価損が認容されたのは115件だったそうだ。

ただし、この本で紹介されているのは、先日このブログでも取り上げた大阪高裁の判例を除いて、すべて地裁の判例。やはり、今回の私の東京高裁の判決は貴重なはず…かな?

今ならAmazonでも買えるみたいです。

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2007.04.15

判決が届かない

裁判所から発送されたはずの特別送達郵便がまだ届かない。明日以降の平日には受け取ることが難しそうなのだが…

という事情で、判決の内容をまだ紹介できそうにない。(もうしばらくお待ちください)

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2007.04.11

いよいよ高裁判決

いよいよ明日、高裁での判決期日を迎える。

画期的な判決が出る記念すべき日になるはずなのだが、さすがに高裁まで出向くつもりはないので、判決文の送達を待ってから、本ブログで紹介することにする。週末には受け取れると思うので、気にしていただいている方には申し訳ないが、それまでお待ちください。

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