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2007.05.16

上告しなかった理由

昨日のエントリで間接的にお知らせしたように、最高裁への上告はせず、東京高裁での控訴審判決をもって確定となった。

というのも、民事訴訟における上告理由はきわめて厳しく制限されており、上告したところで、あっさり棄却され、いわゆる「三行決定」をもらう可能性が高いと思ってのことである。

もし、今回の判決が、評価損なる損害は事故車の売却等で現実化していない以上認めることができない、という類の、平成5年4月15日大阪高裁判決が示したような結論および論理構成であったなら、憲法第29条で保障する財産権とは何ぞや、などという憲法論議に持ち込んで上告することは可能だったかもしれないが、評価損という損害の存在を認めたうえで、その評価額を修理費の3割として認定したという結論なので、法律論にはなりようがないという判断である。

もっと端的に言うと、私の立場からこれ以上争えるのは、査定協会の証明書を認めるかどうかという「事実」の問題であって、「法律」の問題ではない以上、上告のしようがないのである。

せっかく高い顧問料を払っているのだろうから、損保側の大センセイに上告してもらいたかったな〜(笑)

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コメント

始めまして。
私も先日追突事故にあい、現在相手方の保険屋と示談中ですが、自分なりに色々と調べているうちにこのブログにたどり着き、大変参考にさせていただいています。
私の車は新車購入から間もなく半年を迎えようとしていたセレナでして、格落ち損害を認めてもらおうと交渉したところ、お決まりの「当社規定では新車購入から3カ月以内、走行3000キロ以内しか一切認めていません。」との回答でした。
相手方の保険会社はmitsさんと同じソニー損保でした。
その後の交渉の結果、現時点でこちらの要求額=減価額26万円のところ、修理費(65万円)の20%まで認めますが、それ以上は一切認めませんので不満であれば訴訟でもしてくださいとのことでした。
金額の面でのことよりも、私は今回の交渉に当たって、非常に不愉快な思いをしました。
と言うのも、相手の担当者は、私が「格落ちについて認めないのなら、査定協会に査定を依頼して根拠を示して交渉する。」と伝えたところ、「査定には何万円もかかるのでやめた方がいい。」(保険の交渉を業とする人が査定協会の査定料くらい知っているはずですが)等と言っておきながら、しばらくしてから「査定協会の査定書でもあれば交渉に応じる。」と人を馬鹿にしたようなことを言い出すような担当者だったのです。
査定書を出したからといって、一切減価額には触れず、一方的に「20%を“特別に”支払いましょう」と何となく恩着せがましい口調で言われました。
そのほかにも被害者感情を無視した不愉快に思う言動は多数あったのですが、最後には「訴えるなら加害者ではなくうちの会社を訴えてもらっても良いですよ。(笑)」と言われてしまいました。
現在今後の対応を検討中です。

相手方の担当者との交渉時に、このブログの判決のことを材料にさせていただいたところ、担当者もこのブログを見たそうです。
ブログを読んだ後の言葉が「でも請求額の満額ではなかったでしょ。」でしたが。
どこの保険屋もこんな感じなのでしょうか?

投稿: JSTS | 2007.05.18 00:52

JSTSさんこんばんは。
まずは、事故のお見舞い申し上げます。

>どこの保険屋もこんな感じなのでしょうか?

はい。
残念ながらそのようです。

損害保険会社の担当者は、被害者の立場は考えず、
加害者と自分の会社の事しか考えません。

担当者の言葉使いが乱暴な場合、ICレコーダーなどでこっそり録音して
しっかり証拠を残し、やり取りをCD-Rにでも焼いて本社の相談窓口に
送ると効果があるかもしれません。

投稿: セシル田中 | 2007.05.18 21:05

JSTSさん、こんばんは。

私の相手方はあいおい損保ですが、ソニー損保もあんまり変わらないみたいですね…

こう言えばああ言う、というのが交渉の常道ですから、あまり感情的にならず、セシル田中さんがおっしゃるように、あとでチクリと刺せるように経緯を録音した上で(=裁判の証拠にするのみならず本社に送って交渉担当者の査定に響かせるように)、しれっと訴訟に持ち込んでみるのはいかがでしょうか?

そうなると、ソニー損保にしてみれば、交渉担当者のスキルがなかったがために、被害者感情を逆撫でし、結果として裁判に持ち込まれ、顧客満足度を低下させ、弁護士費用も払わざるを得なくなってしまうわけで、ふんだりけったりなわけです。

私が現場の責任者なら、そんなセンスのない担当者は、さっさとクビにしますよ(笑)

投稿: mits | 2007.05.18 22:17

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