2006.11.23

控訴理由書

ようやく控訴理由書の作成を完了させ、東京高裁に郵送で提出した。弁論期日が近いので、裁判を早く終わらせるためにも被告側代理人(弁護士)に直送したかったのだが、代理人が選定されたとはまだ正式には聞いていないので、これまでどおり、裁判所に正副2通を送ることにした。

また、今回新たな書証を10通合わせて提出したので、混乱しないように、初めて証拠説明書なるものも作成してみた。

控訴理由書において、原審の判決の変更を求めているわけだが、私が提示したポイントは以下の2つ。

(1)減価額証明書を証拠として採用し、査定金額(13万2000円)の全額を認めるべき

(2)減価額証明書の取得手数料(1万1000円)を認めるべき

(1)については、原審では、そのように判断する理由(査定方法)が明らかでないとして却下されたので、前回のエントリで紹介した査定協会の査定長からもらった追加書面や、査定の根拠となる規則などの新証拠を提出して、査定方法は客観的で公正公明で適切なものであるという主張を展開している。

(2)については、(1)の認否とは関係なく、裁判提起前の示談交渉の際には何の根拠もなく請求するわけにはいかないんだから、それくらいは認めてよ、というロジックである。

特に(1)については、査定協会の定める規則や細則の条文を読み解きつつ主張立証しているつもりなので、今後訴訟を提起する方の参考になるのではないかと思う。

※保険代理店出身の行政書士の方のブログに、評価過程が主張立証されていないため証明書の証拠価値を否定された判例もあるという記載を発見したが、これは私の事案のことだろうか…?

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2006.11.13

印紙代の誤過納

高裁の書記官から電話をもらった際、書記官は私が控訴状に貼った印紙代の払い過ぎについても親切に教えてくれた。

以前、控訴状をUPした際のコメント欄でもご指摘いただいたのだが、控訴審では第一審での敗訴部分についてのみ争うのだから、訴訟物の価格は14万3000円ではなく、そこから第一審で認められた8万0644円を差し引いた、6万2356円になるとのこと。となると、印紙代は1500円でよいことになるので、1500円ほど払い過ぎたわけだ。

窓口で確認してから3000円の印紙を買いに行ったわけではあるが、控訴状には訴訟物の価格は14万3000円だと私がもともと記載していたのだから、それを見て印紙代は3000円と指示するのはしかたがない。

所定の手続きをすれば過納分は還付してくれるとのことだが、「私のミスですし、1500円くらいのことで面倒なので別にいいです」と言ってみたところ、「でも一応、還付手続の雛形を送っておきますね〜」と言って、わざわざファックスで送ってくれた。やっぱり親切だなー。

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2006.10.15

謎の高裁判決

高裁で評価損認容判決を勝ち取ることが「大義」であると私が勝手に言っているのだが、実は以前既に東京高裁で評価損を認容する判決が出ているようなのである。その判例は、以前紹介した別冊判例タイムズで、以下のように引用されている。

また、中古車市場では、事故歴があるという理由で、いわゆる事故落ち損として売買価格が下落する場合がある(取引上の評価損)。いわゆる事故落ち損は、潜在的な欠陥が残っていることに対する市場の評価であると解して、評価損としての損害を肯定する見解も少なくない(東京高判平成8年9月26日 公刊物未掲載)。

しかし、この「公刊物未掲載」というのが厄介な代物で、これまでさんざん調べた「交通民集」「判例体系CD-ROM」等には全く収録されていないということになるので、いくら図書館に行っても見つけようがない。

裁判所で閲覧しようとしても、事件番号と当事者名がわからないと開示されない話もある(←未確認)。

ぜひこの判例を参照したいのだが、何かよい知恵はないものだろうか。

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2006.10.14

最高裁への道?

思い起こせば、東京簡裁から東京地裁に移送された際、「高裁への道?」という記事を書いた。そのときは、地裁で判決が出たところで、どのみち控訴されるし控訴することになるので、高裁で審理される可能性が高い、と思っていたのだが、今となってみれば、結局のところ、保険会社は控訴していないだろうし、私が控訴したところで(実際に控訴したが)、高裁での評価損認容判決のリスクを回避するために相手方が認諾するのではないかという読みもあり、本当に高裁で審理があるかどうかはわからない。

以前、評価損に関する判例を探してはみたが、私の検索能力では、評価損については地裁での判例しか見つけることができなかった。いまだ高裁での判決がないというのには、保険会社が認諾もしくは示談に持ち込んだということ以外、何か理由があるのだろうか…

そもそも高裁で判決が出るかどうかはわからないし、(一部)敗訴の判決が出たとしても、上告理由は厳しく限定されているので、最高裁への道は限りなく遠いのだが、もし最高裁で審理してもらえたら、孫の代までのネタになるなぁ、とひそかに思っている。

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2006.10.13

控訴の理由(おまけ編)

控訴についての、自分なりの「大義」は前回書いたとおりなのだが、他にもいくつか理由はある。

■請求認諾の可能性がある

私が保険会社の立場なら、絶対に高裁判決を回避する。何度か書いているように、たかだか14万円のために判決のリスクは背負いたくないはず。地裁ではその読みは外れたが、高裁だと全く話が違うだろう。なので、しばらくは和解の可能性を探るかもしれないが、中途半端な和解には応じようとしない原告(→私)を見て、最後は認諾すると睨んでいるのだが、どうだろう。

第一審では「波及効果」を懸念して最初の和解案に応じようとしなかった保険会社だが、高裁判決の波及効果は次元が違うはずである。 もし高裁で認容判決がでたら、あいおい損保は他の損保から袋叩きに遭うのではないかと思うのだが…

相手の嫌がることをしてみるのが訴訟の鉄則なので、予期せぬ控訴を受けて、保険会社が苦しむ姿を見てみたいとも思うのである。

認諾されると、私の「大義」はどこかに吹っ飛んでしまうのだが、その場合は、とりあえず高裁まで闘ってみるべし、という新たなマニュアルができることになる(笑)

■人生の経験値があがる

東京高裁で本人訴訟の原告になるなんて機会は(願わくば)めったにない。ちょっと観光気分で申し訳ないが…

■ブログのネタが続く

新ネタがなくなるとさびしい。敷金返還訴訟が終わったときも相当さびしかったし(笑)

■たいした労力ではない

自宅からも職場からも高裁までは約30分の道のり。これが新潟とか群馬に住んでたりしたら、高裁に出廷するだけでも大変だけども、幸いなことにものすごく近いので出廷も苦にならない。事実関係に争いがない以上、新たな書面の作成等の労力もほとんど必要ないだろうし…(甘いか?)

…というわけで、せっかくなので、トラブルを楽しんで人生を豊かにしようと思う、今日この頃なのだ。(←再び、きっこ風)

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2006.10.12

控訴の理由(大義編)

さて、控訴に踏み切った最大の理由は、評価損について、上級審での判決を得ることにより、今後の評価損をめぐる保険会社の実務に影響を与えたいからである。

評価損については、保険会社は基本的には支払わないというスタンスをとっているのはご承知のことだと思う。そのため、評価損の賠償を得るには、「ゴネたもの勝ち」だったり、あるいは、私のように多大な犠牲を払って裁判に踏み切らざるを得ないのが実情である。

しかし、裏を返せば、それ以外の多くの人は、「評価損」が存在すること自体も知らず、知らされず、あるいは、知っていても、保険会社の言われるがままに、泣き寝入りするしかない。つまりは、法的な知識や交渉能力に乏しい人が割を食っているのが現状である。別の言い方をすると、「相互扶助」「保険料の(損害の)公平な分担」という保険の大原則に反した運用が行われているのである。

この状況を何とかしたい、というのが、私の勝手な大義である。

保険会社が支払い拒否をするのは、上級審で確立した判例がないためだと思っている。「赤い本」等で見る限り、地裁レベルでは評価損を認容する判決が大勢を占めてきているようだが、今回私が東京地裁で勝ち取った判決は、しょせん全体からすればワンオブゼムの事例でしかなく、これをもって今後保険会社のスタンスが大きく変わるとは思えない。

このブログによって、闘うための「武器」を手にする人は多くなるだろうが、その人たちが東京地裁での私の判例を引用したところで、保険会社の担当者や、あるいは提訴した際の担当裁判官は「ふぅん、よく調べましたね」と言うだけだろうし(注:実際、私の裁判では他の判例を引用していないので、あくまで想像)、保険会社の実務のスタンスも、これまで全く変わらなかったように、今後も結局は変わらないだろう。

そうだとしたら、せっかく期せずしてシード権を得て、簡裁をスルーして地裁から審理を始め、和解せずに第1回戦を突破した私のこの事例をもって、高裁での判断を仰ぐほうが、のちのちの人のためになるのではないかと思うのである。

負けたらどうするんだ、という声もあるだろう。

私としては、それはそれで仕方がないかとも思う。手にしかけた8万円余が惜しいわけではないし、私の損失は棚に上げても、東京高裁が評価損は損害として認めないという明確な判断をしたのなら、それはそれで尊重すべきだろうと思っている。(注:だからといって上告しないというわけではない)

幸い、車両の損害状況等の事実関係については相手方が認めているので、高裁での争点も、地裁同様に、評価損の認否と算定基準に絞られることになるだろう。算定基準はともかく、認否については、純粋に法律の解釈の問題なので、私がヘタをうったところで、裁判官の判断が変わるとも思えないのだが、どうだろう。

なので、万が一、高裁で負けたとしても、私のせいで評価損が認められなくなった、というクレームは勘弁していただきたいとは思うのだが…

というわけで、訴訟技術的には、金額について争うことになるが、別にカネのためにやっているのではないと、改めて言っておきたい。アップサイドは乏しいのに8万円の賭け金とエクストラな労力を積み上げるわけだから、控訴しない方がよっぽど経済合理的だろうしね。

次回は、理由の「おまけ編」。

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2006.10.11

控訴状を提出

先日、東京地裁に出向き、控訴状を提出してきた。控訴理由は、これからゆっくり考えることにして…

061006yuken_1控訴時の窓口は、第一審の事件係になる。まずは14Fの事件係に出向き、控訴状を見てもらい、印紙と予納郵券(切手)の額を教えてもらってから、地下の郵便局で印紙と切手を購入。予納郵券には各金額の組み合わせの作法があるらしく、案件に合わせた各種の郵券セットが売られていたのだが、そのなかでも高裁控訴用は一番高く、なんと8850円! 印紙代は第一審の1.5倍ということで3000円。合わせて11850円の出費(←願わくば立替)である。

切手と印紙を持って、もう一度事件係に戻り、その場で印紙を貼って提出完了。

控訴したのは10/6(金)だったので、そろそろ加害者のもとに控訴状が送達された頃かと思う。今年3月の簡裁への提訴以降は、代理人である弁護士のところに書類が届いていたはずなのだが、控訴審だと代理人をあらためて選任する必要があるので、今回は7ヶ月ぶりに裁判所から加害者のもとに書類が直送されたことになる。

加害者も弁護士も保険会社も、たぶん控訴してくるとは予想してないだろうから、どのような反応があるのか、楽しみであるが。。。

控訴した私的な(=控訴理由書に書かない)理由は次回。

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