2005.10.03

社員の発言に唖然

和解交渉の途中から、被告の会社の社員(以下NK氏)が参加することになった。参加といっても、特に自分から話すわけでもなかったので、当ブログのタイトルに即してビジネス的に言えば、「会議で発言をしない社員は次回から参加しなくてもいい」(by 柳井正)のだが。参加するつもりがあるのに遅れてくるのも、それこそ「不誠実」(by 被告)な気もする。まぁ、どうでもいいけど。

実は、結露についての責任の所在とその範囲が、今回の争点の一つになる。和解交渉の中でも、当然その話が出たのだが、部屋の結露について、私からNK氏に報告をしたという事実があったのにもかかわらず、和解の場では、NK氏にしらばっくれられてしまった。経緯は以下のとおり。

ルーフバルコニーの清掃がしたい、とのことで、いちどNK氏が部屋に入ったことがあった。そのときに、結露による玄関部分のクロスの汚れ等について、NK氏と話をし、NK氏は携帯でその状況の写真を撮って、事務所に持ち帰ったのだが、その後の音沙汰はなかったということがあったのである。

で、私はその点について、「あのとき、あなたと話をしましたよね?」と、NK氏に指摘をしたのだが、NK氏は「そんな事実はなかった」とのこと。

私 「携帯で写真まで撮ってましたが、本当ですか?」
NK氏 「ルーフバルコニーの写真は撮りましたが、玄関については撮っていません」
私 「それについて、裁判の場で、宣誓をしたうえで、証言できますか?」
NK氏 「証言できます」

ま、社長の横だからなぁ…

ちなみに、法廷で宣誓証人が偽証をすると、刑法169条の偽証罪として3ヶ月以上10年以下の懲役刑になる。和解交渉の場で嘘を言っても「偽証」にはならないのだから、別にいいんだけど、道義的にいかがなものだろう。ちょっとした記憶違いではなく、明らかな嘘だと思うのだが、これが家庭を持つサラリーマンの悲哀なのかね。オーナー会社だし。私なら、社長に偽証を迫られるくらいなら辞めるし、逆に言えば、いつでも「辞めてやる」と言えるくらいのビジネスマンでありたいと思ってもいる。

というわけで、初めてこのブログのタイトルの趣旨に合ったエントリーでした(笑)

答弁書の内容は、明日、一挙公開します。お楽しみに。

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2005.10.02

和解交渉

寒々しい事務机の置かれた和解室に入り、「話し合い」をしようとのこと。年配の司法委員は、その場で私の訴状と、被告の答弁書を読み、状況の把握を始めたのだが、争点はなかなか明確にならず、余談ばかりが多くなる。「これだけの賃料の部屋ということは、あなたはきっと高い収入がおありなんでしょうなぁ。お金持ちですなぁ」とか。余計なお世話だよ。

どうやったって、まとまりそうにないのだが、延々と余談も含めた話が続くので、私も次の予定を入れていたこともあり、司法委員に言って、結論を急いでもらうことにした。まずは司法委員が具体的な案を出さないと話が始まらないし終わらないので、和解案の提示ということになり、

「お互い請求金額も近い(注:私は33万円の敷金返還、被告は40万円の原状回復、の意か)ことなので、チャラではどうでしょう? 金持ち喧嘩せずと言うし」、とのこと。金持ち発言の理由はここにあったか(苦笑) きっと持ちネタなんだろう。

私は、もちろん即座に拒否。それだと、裁判起こした意味がないだろう…

じゃあ、幾ら位なら…、と司法委員が聞くので、必ずしも本意ではないが、「数万円の敷引なら考えてもいいですよ」と私が言うと、先方はもちろん拒否。それどころか、被告は鼻息を荒くして、「数万円の根拠を示してもらわないと納得いかない」と言い出した。和解交渉なんだから根拠も何もあるわけがないだろう。お互いとの時間と労力をセーブするのが和解の目的なのにね。

そして、私が次の予定があると言ったことに対して噛み付いて、「自分の都合で訴訟を起こしておいて、時間がないと言って話し合いを尽くさないのは、不誠実だ」とまで言い出した。もちろん、その場でそんな感情論に反論しても無意味なので無視したのだが、あえて言うとしたら、

○「自分の都合で訴訟を起こしておいて」と言って一方的に被害者ヅラしたところで、私にしてみたら、提訴したのは、敷金を返還しない被告が悪いからだと言って反論するに決まっているのだから、結局感情論の応酬になって、そんな議論をその場でしたところで意味がない。

○「話し合いを尽くす」と言っても、被告が固執しているのは、「『数万円』の根拠を説明してもらわないと納得できない」ということなのだが、そんなに根拠にこだわるのであれば、さっさと和解交渉を切り上げて、原状回復義務について立証責任を負う被告側が法廷において請求の根拠を明白にすればよい。その意味でも和解の場で「根拠」にこだわるのはナンセンス。

○私の「時間がない」のは、被告が予告せずに出席したせいである。(書記官の私への連絡ミスという可能性もないこともないが) 被告不在であれば、口頭弁論開始時刻の1時間30分後に別の予定を入れるのは現実的に特に問題がなく、非難される理由はない。

という3点だろう。

結局12時近くになり、法廷が昼休みに入ってしまったので、書記官室まで行って、裁判官に和解不調を報告。次回期日までに、まず被告が準備書面を提出、私がそれに対する抗弁を書いた準備書面を提出、という流れになった。途中5分間くらい私に席を外すように言われたのだが、恐らく準備書面で書くべきこと(本来答弁書に書いておくべきだったこと)の指導を受けていたのだろう。答弁書に対する抗弁についての指示がなかったので、念のため聞いてみたら、できるだけ早く、とのことだった。出来が悪い答弁書だから無視してよいということで、忘れていたのだろうか(笑)

というわけで、次回期日は11月11日。

それはそうと、和解交渉の場に途中から参加した先方の社員から驚くべき発言があったのだが、それはまた次回。

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2005.10.01

初回口頭弁論〜予期せぬ被告出席〜

第1回口頭弁論が終わった。

早めに傍聴席に入り、受付カードに名前を記入して待つ。あらかじめ書記官から、被告は出席しないと聞いていたので、10分程度で終わるつもりでいた。提出書類の確認と、次回口頭弁論期日の設定くらいしかやることはないのだから、早ければ5分で終わるはずだった。

いくつかの貸金訴訟を傍聴しているうちに予定時刻になったので、廷吏が私の名前しか記入されていない受付カードを回収し、本件の事件番号と原告被告の名前を読み上げると、いつのまにか傍聴席に座っていた貸主が法廷内に入っていくではないか。先に入って原告側の席に座ろうとするし。おいおい、そこは私の席だよ。ようやく被告の座るべき席に座った被告は、その場で何やら書類への記入を促されている。

書類記入が終わったところで開廷。裁判長は、まず双方の出席者の氏名を確認したうえで、「原告は訴状のとおり陳述、被告は答弁書のとおり陳述ですね」、と確認。そのうえで、私の「請求の趣旨」について触れ、「敷金と過払賃料の返還のうち、過払賃料については争いがないですね」と被告に確認。すると被告は、「いや、契約書にも書いてあるとおり、原状回復の費用を払ってもらわないといけないので敷金も家賃も…」というようなことを言い出すので、裁判長が止めに入る。裁判長は、争点を明確にしようとしているのだが、その意図が伝わらないらしい。噛み合わないやりとりの末、過払家賃については争いないことを認容。そりゃそうだ。

続いて、「契約書とか、明渡日等についても、争いないですね」とも確認。これも被告は認めた。これで、敷金債権の存在と明渡の事実について、争いのない事実として確認できたことになり、あとは被告側が私の原状回復義務について立証する、ということに論点が絞られた。

そのうち答弁書についても紹介するが、被告から提出された答弁書には、原告の言い分のうち、何を認めて何を争う、というような基本的な主張が抜け落ちているので、裁判長にしてみると、うんざりしたのだろう。裁判長は、被告に対して、もっときちんと証明してもらわないといけない、という趣旨の話をしたうえで、まずは話し合いをしてください、という流れになってしまった。まぁ、裁判長もできることなら判決文を書きたくないだろうから、和解を勧めるのはしかたがない。

で、司法委員(年配の男性)に連れられて、和解室に移動することになった。続きは次回。

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